街道並木の歴史
◆街道の始まり
我が国で、街道の並木について書かれた最初の行政文書は、天平宝字3年(759)に発せられた太政官符とされ、中国を見聞した東大寺の僧・普照法師の進言によって出来上がった制度と言われています。この太政官符は【類聚三代格巻七・牧宰事】に収められています。要約すると以下の通りです。
 ・道路は百姓(=国民)の往き来が絶えません。
 ・道路の両脇に設けられた植樹帯は旅人の休息場所となります。
 ・樹があれば、夏は日陰を作って暑さ避けになります。
 ・植える樹種を果樹にすれば、非常時の食料として木の実を食することができます。
 ・そこで、城外の道路の両側に果樹を植えられますよう進言いたします。

 また、他の古典には、以下の記述があります。
 ・光明皇后が桃や梨の木を植えた。
 ・藤原京や平城京に柳や橘を植えた。
 ・平安京には柳や槐(えんじゅ)を植えた。

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